■こんなことないですか?
sponsored link
シフトショックが大きいのが特徴のBMWですが、最近ではハンドルにまで伝わるような振動を感じるようになりました。
とくにヒドイのは発進時です。
気のせいかもしれませんが、ガチャっという異音もしているみたいです。
走行距離はそろそろ8万キロですが、原因にはどんなことが考えられますか?
■フレックスディスクが切れる
ミッションとディファレンシャルをつなぐプロペラシャフトは、オートマチックとマニュアルで長さが違うが、そのいずれにもミッション側の先端にとりつけられていて、駆動時のショックを和らげているのがフレックスディスクというゴム製の緩衝材です。
パワーを受け止める要所ですが、、、緩衝材がガタを生みます。
■ポイント
しっかりとした構造をもつプロペラシャフトですが、ミッション側とのジョイントには、発進時やシフトチェンジをした時の衝撃を受け止めて、快適な乗り心地を作るためのゴムの緩衝材がつけられています。
これがフレックスディスクです。
振動とレスポンスの狭間で高級車を選択したBMW
sponsored link
■症状
BMWは駆動系のレスポンスをよくするために、各連結部分のクリアランスを極力詰めるという設計思想をもったメーカーです。
しかし、レスポンスばかりを重視しすぎると、振動や騒音の面でのデメリットもでてくるから、その落としどころが難しいのです。
一応、高級車である以上、レスポンスがいいからといって振動がでるのでは、ユーザーの信頼は獲得できないでしょう。
そのため、マニュアルミッション仕様では、ミッションとプロペラシャフトの間に大きなゴムブッシュを組み込んでいるのです。
その名を「フレックスディスク」というこのブッシュは、プロペラシャフトに急激にトルクが伝わるのを防ぎ、逆に減速時にはデフまわりの振動をミッションに伝えないという役目を果たします。
常にねじれる力が働くため、どうしても劣化しがちですが、BMWが高級車としても認知されるには必要なパーツなのです。
■対策と予防
フレックスディスクがへタった場合には、新品に交換するしかありません。
車種や年式によっては、ゴム硬度を高めたいわゆる「強化タイプ」が用意されているようですが、硬いからといって耐久性がノーマルより高いかどうかは不明です。
よりダイレクトなフィーリングを求める向きには歓迎されるかもしれませんが、通常の使用状況であれば、純正の新品でかまいません。
なお、ミッションディスクも同時に交換したいところです。
外す機会があまりない部位だけに、同時にやったほうがいいのです。
■概要費用
フレックスディスク ¥10,000〜
脱着工賃 ¥10,000〜
sponsored link